軽バンで日本一周をしながら、ご当地ラーメンを食べ続ける車中泊旅。
パート2となる今回は、青森からスタートし、日本海側を南下する2~4日目の記録である。
その中でも秋田・山形・福島・新潟と進むこのルートは、全国でも屈指のラーメン激戦区。実際に走ってみると、想像以上にレベルの高いご当地ラーメンが連続し、今回の旅の中でも特に満足度の高い区間となった。
一方で、峠越えの連続や長距離移動による疲労など、決して楽な区間ではないのも事実である。
この記事では、
- 2~4日目のルートと移動距離
- 実際に食べたご当地ラーメンの特徴
- 日本海側ルートのメリット・デメリット
- 車中泊事情とリアルな体験
について、実体験ベースでまとめていく。
これから日本一周や車中泊旅を考えている人にとって、ルート選びの参考になればうれしい。
▶ 日本一周 車中泊旅パート1【1日目】旅のスタートと函館塩ラーメンはこちら
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2~4日目の結論|日本海側ルートは“ラーメン最強エリア”だった
結論から言うと、2~4日目に走った日本海側ルートは、今回の日本一周の中でもトップクラスに満足度の高い区間だった。
理由はシンプルに「ラーメンのレベルが異常に高い」からだ。
秋田・山形、福島、新潟。このラインは、ご当地ラーメン文化が非常に強く、それぞれが全く違う特徴を持っている。しかもどのエリアも完成度が高く、単なる“地方ラーメン”ではなく、全国区で通用するクオリティだったと感じた。
さらにこのルートは、交通量が少なく、景色も良い。特に秋田の田園風景や、日本海沿いの開けた景色は印象に残るポイントだった。
一方で、移動距離は決して楽ではない。
この3日間は、1日あたり約350km〜450kmの移動となり、峠越えも多く体力は削られる。
それでも総合的に見ると、この区間は「食目的の旅なら最適解」と言えるルートだった。
今回のルート|青森→秋田→山形→福島→新潟→群馬

日本海側を選んだ理由
今回、日本海側ルートを選んだ理由は大きく2つある。
1つは、単純にまだ行ったことのない県が多かったこと。
そしてもう1つが、山形・新潟のラーメン文化の強さだった。
事前に調べていた段階で、このエリアには
- 鳥中華
- 赤湯ラーメン
- 燕三条ラーメン
- 長岡生姜醤油ラーメン
といった、ご当地ラーメンの主力級が集中していることが分かっていた。
「ラーメンを食べながら日本を走る」という今回の旅のテーマを考えると、このルートを外す選択肢はなかった。
実際の走行距離と移動ペース
この区間の移動距離は、1日あたりおおよそ350km〜450km。
数字だけ見るとそこまででもないが、実際に走ると体感はそれ以上にハードだった。
理由は明確で、峠越えが多いからだ。
特に
- 福島 → 新潟
- 新潟 → 群馬
このあたりの移動は、下道だと山越えルートになり、想像以上に体力を削られる。直線距離は短くても、運転の負荷が高い区間だった。
正直なところ、高速道路を使えばかなり楽になると思う。
ただ今回は「下道中心でどこまで行けるか」というテーマもあったため、そのまま走り切ることにした。
結果として、この区間は「距離よりも運転の質で疲れるエリア」だったと感じている。
2日目|青森→山形|ラーメン文化のレベルが異常だった
青森を出発し、日本海側を南下していく2日目。
この日から本格的に「ラーメン旅」がスタートした。
そしていきなり感じたのが、このエリアのラーメンレベルの高さだった。
秋田|十文字ラーメン

秋田で最初に食べたのは、十文字ラーメン。
正直なところ、出発前までは存在すら知らなかったご当地ラーメンだったが、実際に食べてみるとかなり印象的な一杯だった。
特徴は、和ダシベースのあっさりスープ。
塩味は控えめで、出汁の旨味がじんわりと広がるタイプだ。
麺は平打ちの細麺で、プツンとした独特の歯ごたえ。
中華麺というより、どちらかと言えばうどんや素麺に近い感覚だった。
このスープと麺の組み合わせが新鮮で、「ラーメンの枠を少し外れた一杯」という印象。あっさりしているのに不思議と記憶に残る味だった。
さらに驚いたのが価格である。
通常ラーメン500円という今ではほぼ見ない価格設定。
地方ラーメンの強さを、いきなり見せつけられた一杯だった。
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山形のご当地ラーメンの実力|鳥中華・赤湯ラーメン
秋田から南下して山形へ。
山形県は、人口あたりのラーメン消費量が日本一と言われている。
その理由は実際に食べてみるとよく分かる。
まず、バリエーションが多い。
そしてどのジャンルもレベルが高い。
鳥中華

今回食べた中でも特に印象的だったのが「鳥中華」。
見た目も香りも完全に日本蕎麦なのに、麺は中華麺という不思議な一杯だ。
スープは蕎麦つゆのような和ダシ。
そこに中華麺を合わせるという、一見すると喧嘩しそうな組み合わせだが、実際は絶妙に成立している。
麺を食べるとラーメン、スープを飲むと蕎麦。
この感覚のズレが面白く、記憶に残る一杯だった。
山形は「ラーメン県」と言われるだけあって、単に美味いだけではなく、発想の自由さも感じる地域だった。
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赤湯ラーメン

山形でもう一つ外せないのが、赤湯からみそラーメン。
こちらは先ほどの鳥中華とは真逆で、かなりインパクトの強い一杯だった。
特徴は、複雑すぎるスープ構成。
最初に感じるのは豚骨系、その後に鶏ガラ、さらに魚介の風味。
そして最後に辛味噌を溶かすことで味が一変する。
つまり
- 豚骨
- 鶏ガラ
- 魚介
- 味噌
- 辛味
という多層構造のスープになっている。
正直かなり忙しいラーメンだが、その複雑さがクセになる。
シンプル系とは対極にある一杯だった。
この「鳥中華」と「赤湯ラーメン」の対比だけでも、山形のラーメン文化の奥深さが分かると思う。
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3日目|福島→新潟|ご当地ラーメンの密度がピーク
3日目は、この旅の中でもラーメン密度が最も高い1日だった。
山形から福島、新潟へと移動しながら、有名ご当地ラーメンを一気に回収していく流れになる。
このエリアは「ラーメン好きなら外せないゴールデンルート」だと思う。
福島|喜多方ラーメンの完成度

福島で食べたのは、喜多方ラーメン。
日本三大ラーメンの一つと言われるだけあって、完成度は非常に高かった。
透き通ったスープはあっさりしているように見えるが、実際には豚の旨味がしっかり詰まっている。一口飲んだ瞬間に「これは美味い」と分かるタイプのスープだった。
麺は太めのちぢれ麺で、スープをしっかり持ち上げる。
シンプルな構成ながら、すべてのバランスが高いレベルで成立している。
正直、関東で食べる喜多方ラーメンとは別物だった。
本場の完成度の高さを感じた一杯だった。
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新潟|燕三条ラーメン(背脂系)の特徴

喜多方を後にして新潟へ入ると、ラーメンの方向性は一気に変わる。
ここで登場するのが、燕三条ラーメン。
いわゆる「背脂ラーメン」と呼ばれるジャンルだ。
丼の表面を覆い尽くすほどの背脂。
見た目のインパクトは今回の旅でもトップクラスだった。
ベースのスープは魚介系のあっさりしたものだが、それを背脂の甘みと旨味が完全に上書きする。
どこをすくっても背脂が入ってくるため、スープというより「背脂を飲む感覚」に近い。
そして特筆すべきは麺。
極太の強ちぢれ麺で、背脂をしっかり絡め取る構造になっている。
硬めに茹でられた麺は、小麦の風味がしっかり感じられ、背脂の重さに負けない存在感がある。
正直、食べる前は「重そうだな」という印象だったが、実際には驚くほどスムーズに完食できた。
背脂のジャンルに対する認識が変わる一杯だった。
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新潟|長岡生姜醤油ラーメンの特徴

同じ新潟でも、もう一つ外せないのが長岡生姜醤油ラーメン。
燕三条ラーメンとは対照的に、こちらはシンプルで優しい味わいの一杯だ。
醤油ベースのスープに、ほんのりと生姜の香り。
強烈なインパクトはないが、じんわりと体に染みるタイプのラーメンだった。
麺は中太でのど越しが良く、スープとの相性も自然。
全体としてバランスが取れており、「毎日でも食べられるラーメン」という印象だ。
個人的には、このラーメンはどこか懐かしさを感じる味だった。
派手さはないが、長く愛される理由が分かる一杯だった。
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4日目|新潟→群馬|ラリー観戦とドライブの融合
3日目でラーメン密集エリアを抜け、4日目は新潟から群馬へ。
この日は、今回の旅の中でも「想定外のイベント」が発生した日だった。
碓氷峠と頭文字Dの聖地

もともとこの区間は、単なる移動日になる予定だった。
しかし偶然にも、碓氷峠で全日本ラリーが開催されていることを知る。
しかも観戦料は無料。
さらにこの碓氷峠は、漫画『頭文字D』の舞台としても有名な場所だ。
これは行かない理由がないと思い、そのまま立ち寄ることにした。
峠を封鎖して行われるラリーという非日常感。
普段走れる道路が競技コースになるというだけで、テンションはかなり上がる。
ラリーモントレー観戦

現地に到着してまず感じたのは、人の多さだった。
無料観戦ということもあり、想像以上の人出。
結果として、肝心のラリーカーの走行シーンはほとんど見ることができなかった。
ただ、それでも無駄ではなかったと思う。
当時連載されていた漫画『ゆるキャン△』で登場していた「アプトの道」がこの近くにあり、結果的に聖地巡礼のような形になった。
こういう偶然の寄り道も、車旅の面白さだと思う。
▶ ラリーモントレー観戦のコツをまとめた記事はこちら(モタナビ)

このルートの楽しさ
ラリー開催中は峠が封鎖されていたが、夜になると解除された。
そこであえて碓氷峠を走って、長野方面へ抜けるルートを選択した。
昼間は競技が行われていた峠を、自分の車で走る。
このギャップが面白い。
ワインディングとしても完成度が高く、走っていて純粋に楽しい道だった。
モータースポーツが好きな人であれば、このルートはかなり満足度が高いと思う。
この区間で感じたこと|日本海側ルートのメリット・デメリット
メリット
まず最大のメリットは、渋滞がほぼないこと。
都市部を避けるルートになるため、信号も少なくストレスなく走れる。
長距離移動でもペースを維持しやすい。
次に景色の良さ。
特に秋田の田園風景は印象的で、視界が開けた広い景色が続く。
「また走りたい」と思えるエリアだった。
そして最大のポイントがラーメンの強さ。
今回は時間の関係でかなり絞って訪問したが、それでもこの満足度。
まだまだローカルなご当地ラーメンが残っていることを考えると、このエリアはポテンシャルが高すぎる。
デメリット
デメリットはシンプルで、峠道が多いこと。
下道中心で移動すると、山越えが連続するルートになる。
距離以上に体力を消耗する。
特に長距離運転に慣れていない場合、この区間は負担が大きいと思う。
車中泊事情(2~4日目)|東北~新潟は比較的快適
道の駅の環境
この区間で利用した主な車中泊地は以下の通り。
- 道の駅 米沢
→ 駐車場が広く、施設も綺麗。車中泊者も多く安心感がある - 道の駅 よしおか温泉
→ 温泉併設だが営業時間に間に合わず利用できず - 道の駅 ヘルシーテラス佐久南
→ 施設は新しく綺麗だが、夜は若者の集まりでやや騒がしい
全体としては「当たり寄り」の道の駅が多く、環境としてはかなり良かったと思う。
騒音・気温の特徴
この3日間は、気温的にはかなり快適だった。
寒すぎず暑すぎず、車中泊には理想的な環境。
睡眠の質も比較的良かった。
騒音に関しては、ヘルシーテラス佐久南のみ少し気になった程度。
ただ、こうした場所も深夜0時を過ぎると自然に静かになることが多い。
それまでの時間をどう過ごすかがポイントになる。
おすすめの立ち回り
この区間で感じたおすすめの立ち回りはシンプル。
- 夜は無理に早く寝ようとしない
- 12時くらいまでは起きておく前提で動く
車中泊では「静かな時間に寝る」ことが重要だと感じた。
無理に早く寝ようとすると、騒音で何度も起きることになる。
それなら最初から割り切って行動した方が楽だった。
まとめ|日本海側は“食目的なら最適ルート”
2~4日目を通して感じたのは、日本海側ルートの完成度の高さだった。
- ラーメンのレベルが高い
- 交通量が少ない
- 景色が良い
この3つが揃っている。
一方で、峠越えによる運転負荷はある。
ただ、それを差し引いても十分に価値のあるルートだった。
「食」をテーマにした車旅であれば、このルートは間違いなくおすすめできる。
次の区間では、北陸から山陰へと進み、さらに旅は西へ。
ここから景色も文化も大きく変わっていくことになる。
日本一周車中泊旅|次の記事
日本一周車中泊旅は、ここからさらに西へと進んでいく。
次の区間では、北陸から山陰へと抜けるルートを走行。
これまでとはまた違った景色や文化、そしてご当地グルメが登場する。
特にこの先は、
- 初めて訪れる北陸エリアの街並み
- 日本三景のひとつ「天橋立」
- 鳥取砂丘や出雲大社といった観光スポット
など、観光要素も強くなってくる区間となる。
また、旅の中盤に入り、疲労やコンディションの変化も感じ始めるタイミングでもある。
長距離車中泊旅のリアルな部分も見えてくるパートだと思う。
▶日本一周 車中泊旅パート3|5~7日目 北陸〜山陰ルートと絶景・観光スポット
次の記事では、ルートの変化・観光要素・旅の中盤で感じたリアルについて詳しくまとめていく。




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