九州を走り切り、本州へ戻る——と思いきや、この旅はそのまま四国へ突入する。
今回は、九州を離脱してから山口・広島を経由し、しまなみ海道を渡って四国へ。そしてそのまま四国を横断し、瀬戸大橋から本州へ戻るまでの2日間をまとめている。
結論から言うと、この区間は移動距離・運転負荷ともに今回の旅でもトップクラスのハードさだった。
一方で、宮島・しまなみ海道・四国の山と海といった景色、そして各地のご当地ラーメンと、満足度も間違いなくトップクラス。
この記事では、
- 実際に走ったルート
- 車中泊旅としての難易度
- 各地のラーメンとリアルな感想
をベースに、「これから同じルートを検討している人が失敗しないための情報」をまとめている。
▶日本一周 車中泊旅パート4【8〜10日目】九州一周3日間のリアルと豚骨ラーメンはこちら

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結論|四国横断は1日でも可能だが“かなりハード”
まず結論だけを整理しておく。
四国横断は、ルートをしっかり組めば1日で成立する。
ただしこれはあくまで「成立する」というだけであって、快適とは言い難い。
実際に走ってみて感じたのは、四国は想像以上に山が多く、移動効率が悪いということ。
地図で見る距離以上に時間がかかり、運転の負荷も高い。
一方で、
- しまなみ海道の橋と海の景色
- 四国のダイナミックな自然
- 各県ごとに全く違うラーメン文化
といった体験価値は非常に高く、満足度は日本一周の中でも上位クラス。
結論としてはこうなる。
- 1日での四国横断は可能
- ただし移動効率が悪く、かなり疲れる
- 景色と体験価値はトップクラス
- 時間をかける価値はあるが、詰め込みは非推奨
この前提を踏まえたうえで、具体的なルートと出来事を見ていく。
11〜12日目のルート|四国横断のリアル
この2日間は、日本一周の中でも移動の密度が一気に上がる区間。
九州を離脱してから本州西部を抜け、そのまま四国へ入り、さらに横断して瀬戸大橋で本州へ戻る流れになる。
ルートはシンプルで、福岡 → 山口 → 広島 → しまなみ海道 → 愛媛 → 高知 → 徳島 → 香川 → 瀬戸大橋 → 岡山。
11日目は山口〜広島を経由して尾道へ進み、しまなみ海道で四国入り。
12日目は愛媛から高知へ南下し、徳島・香川を経由して瀬戸大橋で本州へ戻る。
ただし実際に走ると、海沿いの一般道・橋・山道が混在しており、見た目以上に時間がかかる区間。特に四国は山が多く、距離の割に進まない感覚が強い。
結果として、移動自体は成立するものの余裕はほとんどない。そしてこの辺りから高速道路を使用する機会が増えてくる。
その一方で、宮島やしまなみ海道、四国の自然といった景色の質は高く、走る価値はしっかりある区間だった。
11日目|山口→広島|宮島と尾道ラーメンのルート
九州を離脱し、本州へ戻ってからはそのまま西へは戻らず、東へ進路を取る。
この日は山口から広島・尾道まで一気に移動する流れ。距離としてはそこまで長くないが、海沿いのルートが多く、景色を楽しみながら進める区間だった。
ただし、観光地が点在しているエリアでもあるため、「止まるか進むか」の判断が重要になる日でもある。
宮島観光|日本三景の一つ

広島に入ってまず立ち寄ったのが宮島。
日本三景のひとつとして知られる定番観光地だが、実際に訪れてみるとその人気の理由はすぐに分かる。
海に浮かぶ鳥居と社殿の景色はやはり圧巻。
ただし印象的だったのは景色以上に人の多さ。この旅で初めて「完全に観光地に来た」と感じるレベルで、外国人観光客もかなり多かった。
滞在時間は約1.5時間。
ゆっくり回るならもう少し時間が欲しいが、今回は移動優先のため軽めの観光に留めた。
尾道ラーメン
山口から移動して、この日の目的地である尾道に到着。
狙いはもちろん尾道ラーメンだったが、ここで想定外のトラブルが発生する。
尾道駅周辺はまさかのお祭りで大混雑。
コインパーキングはほぼ満車、さらに目当ての店も材料切れで営業終了。商店街も人で溢れており、歩くのも一苦労という状況だった。
そんな中、なんとか見つけたのが「尾道中華そば ボラーチョ」

正直、代替で入った店だったが、これが結果的に大当たり。
注文したのは尾道ラーメンとしらすごはんセット。
まず見た目は、麺線が整った綺麗な丼顔で、ここまで九州で食べてきたジャンク系とは対照的な印象。
スープは甘みがしっかり立った醤油ベース。
動物系の出汁に味付き背脂が加わり、疲れた体に染みる味。尾道ラーメンらしい優しさとコクが両立している。
麺は平打ちの細麺。
このタイプはかなり珍しく、プツンとした歯応えが特徴的で、スープとの相性も良い。
具材もクオリティが高く、低温調理系のレアチャーシューに加え、極太メンマの食感が印象に残る。
さらにしらすごはんもさっぱりしており、ここ数日続いた濃厚ラーメンをリセットしてくれる一杯だった。
総合的に見て、かなり完成度の高い尾道ラーメン。
これが800円という価格設定は正直かなり安いと感じた。
結果として、トラブル込みでも満足度は高く、「尾道=ラーメン目的で寄る価値あり」と素直に思えた一日だった。
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12日目|四国横断ルートとご当地ラーメン
12日目は、この旅の中でもトップクラスにハードな1日。
しまなみ海道で四国に入り、そのまま愛媛→高知→徳島→香川と横断し、瀬戸大橋で本州へ戻るという強行ルートだ。
距離以上に時間がかかり、移動効率の悪さを強く実感する1日だった。
しまなみ海道を走った感想
尾道から四国へ渡るルートとして選んだのがしまなみ海道。
橋と島を繋いで進んでいくルートで、景色の評価は非常に高い。
ただし実際に走ってみると、運転中は景色を見る余裕があまりない。
橋の上は風も強く、交通量もそれなりにあるため、どうしても運転に集中する必要がある。
正直なところ、
「景色を楽しむならバイクか自転車の方が向いている」
というのが率直な感想。
また、通行料金もそれなりにかかるため、事前にルートとコスト感は把握しておいた方がいい。
四国横断ルートの特徴
四国に入ってまず感じたのが、とにかく山が多いということ。
海沿いのイメージを持っていたが、実際は山間部を抜けるルートが多く、ワインディングが続く。
その結果、
- 平均速度が上がらない
- 思った以上に時間がかかる
- 疲労が溜まりやすい
といった特徴がある。
この区間から高速道路の利用頻度も増え始めるが、それでも完全に効率化できるわけではない。「距離の割に進まない」感覚が強いエリアだった。
ご当地ラーメン食べ歩き
この日は移動だけでなく、四国のご当地ラーメンを一気に回収していく日でもある。
まず愛媛・八幡浜で立ち寄ったのが「丸山ちゃんぽん」
開店前から車内待機が出る人気店で、入店時にはほぼ満席。
注文した特製ちゃんぽんは、野菜と魚介がたっぷり入った一杯。

スープは見た目以上にあっさりしつつ、動物系の旨味がしっかり出ている。
麺は中細で、モチモチとパツパツの中間の食感。
具材もイカ・エビ・キクラゲなどが入り、バランス型で完成度の高いちゃんぽんだった。
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続いて高知で訪れたのが「まゆみの店」
名物の鍋焼きラーメンは、まさかの土鍋で提供。
気温30度近い中で食べるにはなかなかハードだが、グツグツと煮込まれた一杯はインパクト抜群。

スープは醤油ベースで、ラーメンというより鍋焼きうどんの出汁に近い。
細麺ながらコシが強く、熱々でも伸びにくいのが特徴。
完全に“鍋料理寄りのラーメン”という独特なジャンルだった。
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そのまま徳島まで移動し、「中華そば いのたに 本店」へ。
スープは甘じょっぱい濃い味で、例えるならすき焼きの割り下。
細麺がそのスープをしっかり持ち上げ、非常に中毒性がある。

具材はシンプルだが、チャーシューではなく豚肉を使っているのが特徴。
そしてこのラーメン、生卵が必須。今回は頼み忘れたが、確実に後悔するレベルだった。
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四国を抜けた後、岡山で立ち寄ったのが「とん亭ラーメン」
名物はカツラーメン。
丼からはみ出すトンカツは揚げたてサクサクで、まずそこに驚く。

スープはアゴだしベースで、魚介系の中でも独特の風味。
細麺との相性も良く、そこにトンカツを浸して食べるとさらに美味い。
ラーメン×揚げ物はアリなのか?という疑問を覆される一杯だった。
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瀬戸大橋で本州へ戻る
四国横断の締めは瀬戸大橋。
しまなみ海道と比べると、橋のスケール感と直線的な走りやすさが印象的。
今回は夜間に通行したため景色はほぼ見えなかったが、走行感としてはかなり快適。
しまなみ海道が「景色寄り」だとすれば、瀬戸大橋は「移動効率寄り」という違いを感じた。
こうして、四国を一気に走り抜けて本州へ復帰。
満足度は高いが、それ以上に「やり切った感」が強く残る1日だった。
四国パートのリアルな感想
四国は「思ったより広い&時間がかかる」
実際に走ってみてまず感じたのは、四国は想像以上に広いということ。
地図で見るとコンパクトに見えるが、山が多くルートが限定されるため、移動効率がかなり悪い。
特に高知方面は南北移動がきつく、距離以上に時間を消耗する。
「1県=すぐ回れる」という感覚で計画を立てると確実にズレるエリアだった。
景色はトップクラスに良い
その一方で、景色のレベルはかなり高い。
海・山・道のバランスが良く、走っていて飽きない。
しまなみ海道の橋、愛媛の海岸線、高知の自然と、エリアごとに雰囲気も変わる。
日本一周の中でも「走ること自体が楽しい」と感じる区間だった。
ラーメン文化は意外と個性がある
四国はラーメンのイメージがあまりなかったが、実際はかなり個性が強い。
- 八幡浜ちゃんぽん(愛媛)
- 鍋焼きラーメン(高知)
- 徳島ラーメン(徳島)
と、それぞれ方向性がまったく違う。
特に徳島ラーメンは完成度が高く、全国的にも評価されている理由が分かる一杯だった。
「ラーメン目的で回る価値もあるエリア」というのは、今回の大きな発見だった。
この2日間で感じた「車中泊旅のリアル」
疲労がピークに近づくタイミング
九州を走り切った直後に四国へ入るこの流れは、正直かなりきつい。
長距離運転が続いた状態で、さらに山道主体のルートに入るため、疲労が一気に表面化する。
「まだ行ける」と思って詰め込むと、一気にパフォーマンスが落ちるタイミングだった。
車中泊の質が重要になる理由
このあたりから強く感じるのが、睡眠の質=翌日の運転の質ということ。
移動距離が長くなるほど、ちょっとした寝不足や疲れがそのまま運転に影響する。
結果として、ルートの進み具合や判断力にも差が出る。
単に「寝られればOK」ではなく、
- 静かに寝られる場所
- しっかり休める環境
を確保する重要性が高まるフェーズだった。
ルート設計の重要性
この2日間で一番感じたのは、ルート設計の精度の重要性。
なんとなくで詰め込むと、
- 時間に追われる
- 休憩が削られる
- 観光の満足度が下がる
という悪循環になる。
逆に、移動と観光のバランスをしっかり考えておけば、同じルートでも満足度は大きく変わる。
「どこを削るか」まで含めて設計することが重要だと実感した区間だった。
これから四国を車中泊で回る人へのアドバイス
四国を実際に走ってみて感じたポイントをまとめる。
まず、1日での横断は可能だがかなり忙しい。
移動だけで終わる可能性も高く、観光やグルメをしっかり楽しむなら余裕を持たせた方がいい。
次に、高速道路の活用は十分アリ。
一般道だけで回ろうとすると想像以上に時間がかかるため、ポイントで使うことで負担をかなり減らせる。
そして最も重要なのが、目的を絞ること。
- グルメ重視
- 観光重視
- 移動優先
このどれを優先するかで、ルートの組み方は大きく変わる。
全部を詰め込もうとすると中途半端になりやすいエリアだからこそ、「今回は何を取りに行くのか」を決めておくのが重要。
四国は確実に満足度の高いエリアだが、それを引き出せるかどうかは計画次第。
余裕を持ったルート設計ができれば、かなり満足度の高い旅になる。
まとめ|四国は「時間をかける価値があるエリア」
今回のルートでは、四国をほぼ1日で横断する形になったが、正直かなり余裕はなかった。
移動としては成立するものの、景色やグルメをじっくり楽しむには明らかに時間が足りない。
ただ、その短い滞在でも感じたのは、四国はしっかり時間をかけて回る価値があるエリアだということ。
山が多く移動効率は悪いが、その分、自然のスケールや道の面白さはトップクラス。さらに、ご当地ラーメンも地域ごとに個性があり、食の面でも満足度は高い。
今回のように詰め込めば一気に回ることはできる。
しかし本来は、エリアごとに分けてゆっくり巡る方が、この地域の良さを最大限に引き出せるはず。
日本一周の中でも、四国は「通過するだけではもったいない場所」。
次に来るときは、もっと時間を確保してじっくり回りたい——そう思わせてくれるエリアだった。
次の記事|関西編へ|岡山から一気に本州横断へ
四国を抜け、瀬戸大橋を渡って本州へ復帰。
ここから旅は関西エリアへと突入する。
次のパートでは、岡山からスタートし、関西を横断しながら東へ。
都市部ならではの走りにくさや、これまでとは違うグルメ、そして旅終盤に向けたルート設計の変化についても触れていく。
日本一周 車中泊ラーメン旅パート6【13〜14日目】では、
- 関西エリアのリアルな走行難易度
- 都市部での車中泊事情
- 関西ご当地ラーメン
を中心にまとめていく予定。
▶ 日本一周車中泊ラーメン旅パート6【13〜14日目】 関西横断〜東海巡りはなぜキツかったのか?



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