軽バンで日本一周してみた|16泊17日・総額17万円、ご当地ラーメン46杯の車中泊旅

日本一周

「軽バン1台で日本一周はできるのか?」

そんな疑問を持ったことがある人は少なくないと思う。
大きなキャンピングカーが必要なのではないか。
そもそも車中泊で長期間の生活ができるのか。

私も出発前は同じことを心配していた。
しかし実際にやってみると、結論はかなりシンプルだった。

軽バンでも日本一周は現実的な旅だった。

今回の旅は、軽バン1台だけで走った16泊17日・7,763kmの車旅。
宿泊はすべて車中泊。ホテルは一切使っていない。

そして旅のテーマはもう一つあった。
それが 「ご当地ラーメンを食べながら日本を走ること」 だった。

結果としてこの17日間で食べたラーメンは 46杯
北海道から九州まで、日本各地のラーメンを食べながら走り続けた。

この記事では

  • 軽バンで日本一周は可能なのか
  • 実際にどれくらい大変なのか
  • どれくらいお金がかかるのか

という疑問に対して、実体験ベースでまとめていく。
これから車旅をしてみたい人、いつか車中泊で日本中を巡りたいと思っている人の参考になればうれしい。

結論|軽バン1台でも日本一周の車中泊旅は可能だった

結論から言うと、軽バン1台でも日本一周は十分可能だった。

今回の旅は、北海道の札幌からスタートし、日本各地のご当地ラーメンを食べながら走る車中泊旅。特別なキャンピングカーではなく、仕事用として使われることの多いごく普通の軽バンで行った。

今回の旅の基本データは次の通り。

軽バン日本一周車旅の基本データ(日数・距離・費用)

  • 日数:16泊17日
  • 期間:2024年6月2日~21日
  • 総走行距離:7,763km
  • 出発地:北海道札幌市
  • 訪問地:46都道府県(沖縄以外は全て)
  • 車:マツダ スクラム(軽バン・令和2年式)
  • 宿泊:全泊車中泊
  • ラーメン:46杯

1日あたりの平均移動距離は約457km。

一般的なドライブ旅行よりもかなり長い距離である。
実際、移動中心の日は600km以上走る日も珍しくなかった。

日本一周の費用

今回の旅でかかった主な費用は以下の通り。

項目金額
ガソリン66,423円
フェリー34,720円
食費(ラーメン)38,802円
高速道路約20,000円
コインランドリー約3500円
お風呂(温泉・銭湯)約5600円
合計約17万円

今回の旅で使用した車

今回の旅で使用した車はマツダ スクラム(令和2年式)

いわゆる仕事用として使われることの多い、ごく普通の軽バンである。
中古車を諸経費込み80万円ほどで購入した。自家用としても使用している。

特別なキャンピングカー装備はない。
車内は簡易的な車中泊仕様にしただけで、ベッドキットや大掛かりな改造もしていない。

それでも 16泊17日の車旅は成立した。
むしろ軽バンには車旅向きの特徴が多いと感じた。

例えば

  • 車体が小さいので取り回しが楽
  • 燃費が良い
  • 車内スペースが広い
  • 車中泊がしやすい

といった点だ。

特に今回の旅では総走行距離が7,763km
というかなり長距離の移動になった。

しかし燃費は約19.9km/L
ハイブリッドシステムなどを積んでいないにも関わらず優秀な数字だった。
ガソリン代の面でも、軽バンはかなり有利だったと思う。

もちろん大変な点もある。
長距離運転による疲労、夏の湿気、車中泊の寝心地など、快適とは言い難い場面も多かった。

それでも実際に走ってみると、「軽バンでも日本一周は現実的な旅」だと感じた。
むしろ重要なのは車の種類よりも

  • どんなルートで走るか
  • どこで車中泊するか
  • どれくらいのペースで移動するか

といった旅の設計の方だと思う。
今回の17日間の旅でも、その部分が旅の難易度を大きく左右していた。

車中泊用の軽バンを購入する時に気をつけるべきポイントは下記の記事で紹介している。
▶ 車中泊に最適な軽バンはどれ?エブリィ・ハイゼット・N-VAN比較

16泊17日の日本一周ルート

北海道から青森へ(1日目)

今回の日本一周は、北海道からスタートして本州・九州・四国を巡り、再び北海道へ戻るルートで走った。

出発地点は札幌。
まずは北海道を南下し、夜に函館へ到着。そこからフェリーで本州へ渡るところから旅が始まる。

行きのフェリーは函館港 → 青森港

深夜に青森港へ到着し、そのまま道の駅で車中泊。ここから日本一周の本格的なドライブがスタートした。

▶ 日本一周 車中泊旅パート1【1日目】旅のスタートと函館塩ラーメンはこちら

日本海側を南下する往路(2~4日目)

青森を出発したあとは、日本海側を南下するルートを選んだ。

青森から秋田を経由し、まず到着したのが山形県。
実際に走ってみて驚いたのが、この地域のラーメン文化の強さだった。

山形は人口あたりのラーメン消費量が日本一とも言われる県で、実際に食べ歩いてみるとそのレベルの高さに驚く。
今回の日本一周でも、山形→福島→新潟の区間のラーメンは特に印象に残っている。

その後は福島から新潟へ。日本海沿いを走りながら、徐々に西へと移動していく。

途中では群馬に立ち寄り、碓氷峠周辺で開催されていたラリーモントレーを観戦。
頭文字Dの舞台としても知られる場所で、モータースポーツファンとしては外せない場所だった。

▶ 日本一周 車中泊旅パート2【2~4日目】 日本海側ルートとご当地ラーメン食べ歩きはこちら

北陸から山陰へ(5~7日目)

群馬から長野を経由し、富山・石川・福井へと進む。
このあたりは今回の旅で初めて訪れた地域だったが、街並みの美しさが印象に残っている。

福井からさらに西へ進み、京都北部の天橋立に立ち寄ったあと、日本海沿いを走って鳥取へ。

鳥取では有名な鳥取砂丘を訪れた。
北海道では見られない風景で、日本列島の広さを感じる場所の一つだった。

その後は島根へ向かい、途中で出雲大社にも立ち寄る。

このあたりから旅の疲れが少しずつ出始めたが、目的地である九州が近づいていたため、むしろワクワクの方が強かったのを覚えている。

九州一周(8~10日目)

山口から関門海峡を越えて九州へ。
九州では時計回りに一周するルートを選んだ。

福岡から大分へ向かい、途中では神話の舞台として知られる天岩戸にも立ち寄った。

そこから宮崎、鹿児島へと南下し、この旅の折り返し地点となる佐多岬に到達。
本土最南端として知られる場所で、北海道からここまで走ってきた距離を実感する瞬間だった。

佐多岬から北上するルートは海沿いの景色が非常に美しい。
ただし道はかなり険しく、この旅の中でも最も過酷な区間だったと思う。

その後は鹿児島から熊本へ移動し、九州北部へ。
途中では大分の オートポリス に立ち寄るなど、モータースポーツ好きらしい寄り道もしながら九州を一周した。

四国横断(11~12日目)

九州を離れたあとは山口へ戻り、広島へ。
ここでは世界遺産として知られる宮島に立ち寄った。

その後は しまなみ海道 を通って四国へ。

愛媛から高知、徳島、香川と四国を横断し、香川から 瀬戸大橋 を渡って再び本州へ戻るルートを選んだ。

関西から関東へ(13~14日目)

岡山からは関西方面へ進み、兵庫、京都、大阪、和歌山、奈良へと移動。
このあたりから都市部が続くため、高速道路を使う機会が増えていく。

京都では伏見稲荷大社、奈良では大神神社に立ち寄った。
その後は三重へ抜け、伊勢神宮を訪れた後に、滋賀・岐阜を通るように北上。名古屋の都市部を避けるようにルートを取り、東海地方を通過していく。

関東から東北へ(15~16日目)

静岡から山梨を経由し、関東へ。
この日は東京(八王子)、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木へと一気に駆け抜けた。
この地域には社会人になってから20年間住んでいたため、今回は観光ではなく通過する形にした。

栃木からは高速道路も使いながら北上し、宮城へ。
ここでは日本三景のひとつ松島を訪れた。

今回の旅では

  • 天橋立
  • 宮島
  • 松島

と、日本三景をすべて巡ることができたのも印象に残っている。

大間から北海道へ(17日目)

旅の最終日は青森県の大間へ。

ここでは名物のマグロ丼を食べ、最後の食事を楽しんだあとフェリーへ乗船する。

帰りのフェリーは大間港 → 函館港

函館へ到着した時点で、日本一周のルートはほぼ完成した。

本来は函館近くの道の駅で一泊してから札幌へ戻る予定だった。
しかし、思っていたよりも体力に余裕があったため、そのまま一気に札幌の自宅まで走ることにした。

こうして16泊17日、7,763kmの日本一周車旅は終わった。

軽バン日本一周にかかった費用内訳【総額約17万円】

今回の日本一周では、16泊17日・7,763kmを走った。
すべて車中泊で旅をした場合、実際にどれくらいの費用がかかるのか。

今回の旅でかかった主な費用は次の通り。

項目金額
ガソリン66,423円
フェリー34,720円
食費(ほぼラーメン)38,802円
高速道路約20,000円
コインランドリー約3,500円
お風呂(温泉・銭湯)約5,600円

合計すると約17万円。

17日間の日本一周として考えると、かなり現実的な金額だと思う。
1日あたりにすると約10,000円

宿泊費がほとんどかからない車中泊旅だからこそ、この金額で成り立っていると思われる。

一番お金がかかるのはガソリン

今回の旅で最も大きかった出費は ガソリン代だった。

総額は66,423円。

走行距離が 7,763kmなので、燃料費が旅のコストの中心になる。

今回使用した車は マツダ スクラム(軽バン)。
燃費は約 19.9km/L だった。

軽自動車だったこともあり、燃費はかなり良かったと思う。
もし普通車で同じ距離を走っていた場合、燃料費はさらに大きくなっていたはずだ。

長距離の車旅では車の燃費性能が旅の費用を大きく左右するというのを実感した。

フェリー代は北海道スタートなら必須

北海道から日本一周をする場合、フェリー代は避けられない。

今回の旅では

  • 行き:函館港 → 青森港
  • 帰り:大間港 → 函館港

この2回のフェリーを利用した。

費用は合計で34,720円。

北海道から本州へ渡る方法としては比較的シンプルなルートで時間的にも使いやすかった。北海道在住で車旅をする場合、このフェリー費用はほぼ固定コストと考えていいと思う。

食費の中心はラーメン

今回の旅のテーマは、ご当地ラーメンを食べながら日本を走るというものだった。

その結果、17日間で食べたラーメンは46杯。
ラーメン代の合計は38,802円。
1杯あたりの平均は約 840円。
最近はラーメンの価格も上がっているので、このくらいの金額は一般的だと思う。

ラーメンを食べ歩く旅にしたことで、食費は多少増えたが
それでも全体の旅費の中では大きすぎる割合ではなかった。

高速道路は最低限だけ使用

今回の旅では基本的に下道移動をしていた。

ただし

  • 橋区間
  • 都市部の渋滞回避

などでは高速道路を利用している。

主に使った区間は

  • 関門橋(山口⇔福岡)
  • しまなみ海道(広島→愛媛)
  • 瀬戸大橋(香川→岡山)
  • 神戸〜京都
  • 京都〜大阪
  • 静岡〜山梨〜東京
  • アクアライン(神奈川→千葉)
  • 栃木〜宮城

など。

合計すると約20,000円。

長距離旅では、完全に下道だけで移動するよりも必要な区間だけ高速を使う方が結果的に楽だと感じた。

車中泊旅ならではの生活費

車中泊旅では、ホテル代はかからない。
しかしその代わりに、生活に関わる費用が少しずつ発生する。

今回の旅ではコインランドリーを4回利用した。
費用は合計で約3,500円。
3〜4日に一度のペースで洗濯をすることで、衣類の匂い問題は防ぐことができた。

また、お風呂は温泉やスーパー銭湯を利用した。
費用は約5,600円。1回700円〜1000円程度だった。
地域の銭湯はもっと安いが、スーパー銭湯は休憩スペースなどもあり、長距離運転の疲れを落とすにはかなり便利だった。

車中泊の日本一周は意外と現実的

今回の旅費は合計で約17万円。

日本一周という言葉だけ聞くと大きな費用がかかりそうに感じるが、車中泊をベースにすれば現実的な金額で実行できる。

もちろん

  • 移動距離
  • 食事内容
  • 観光の仕方

によって費用は大きく変わる。

それでも今回の旅を通して感じたのは、日本一周は思っているより身近な旅だということだった。車と少しの時間さえあれば、日本列島を一周すること自体は決して不可能ではない。

ご当地ラーメン46杯はやりすぎだったか

今回の日本一周では、ご当地ラーメンを食べながら走る旅をテーマにしていた。

17日間で食べたラーメンは 合計46杯。
単純計算すると 1日平均2.7杯 というペースになる。

どの地域でどんなラーメンを食べたのか、日程順でまとめると次の通り。
ラーメンのレポート記事は店名をクリックすることで、詳しく紹介したアメーバブログへジャンプするので、興味があればそちらも読んでほしい。

日数ご当地ラーメン訪問店名
1日目函館塩ラーメン(北海道)函館麺厨房 あじさい 本店
2日目十文字中華そば(秋田)
鳥中華(山形)
赤湯ラーメン(山形)
元祖十文字中華そば
マルタマ 水車生そば
龍上海 赤湯本店
3日目喜多方ラーメン(福島)
燕三条ラーメン(新潟)
長岡生姜醤油ラーメン(新潟)
坂内食堂 本店
大むら食堂
青島食堂 宮内駅前店
4日目なし(群馬)オリオン餃子 高崎駅前店
5日目ローメン(長野)
富山ブラック(富山)
8番らーめん(石川)
萬里 本店
西町大喜 西町本店
8番らーめん 本店
6日目なし(福井)
牛骨ラーメン(鳥取)
麺匠 かぐや
らーめん道場 太鼓判 鳥取駅前サンロード店
7日目なし(島根)
長浜ラーメン(福岡)
のぎく
元祖長浜屋
元祖ラーメン 長浜家
8日目佐伯ラーメン(大分)
なし(宮崎)
上海らーめん トキハインダストリー佐伯店
ラーメンマン(拉麺男)
9日目鹿児島ラーメン(鹿児島)
熊本ラーメン(熊本)
とくだラーメン
黒亭
10日目久留米ラーメン(福岡)
佐賀ラーメン(佐賀)
長崎チャンポン(長崎)
博多ラーメン(福岡)
丸星中華そばセンター
来久軒
中華料理 四海樓
めんくいや 博多駅東店
11日目山口ラーメン(山口)
尾道ラーメン(広島)
中華そば一久 東岐波店
尾道中華そば ボラーチェ
12日目八幡浜ちゃんぽん(愛媛)
鍋焼きラーメン(高知)
徳島ラーメン(徳島)
なし(愛媛)
とんかつラーメン(岡山)
丸山ちゃんぽん
まゆみの店
中華そば いのたに 本店
志那そば 讃岐ロック
とん亭ラーメン
13日目赤穂ラーメン(兵庫)
京都ラーメン(京都)
高井田ラーメン(大阪)
和歌山ラーメン(和歌山)
天理ラーメン(奈良)
赤穂らーめん 麺坊
天下一品 総本店
麺屋7.5Hz 岩江岩田店
中華そば専門店 井出商店
彩華ラーメン 本店
14日目尾鷲しおラーメン(三重)
近江ちゃんぽん(滋賀)
ベトコンラーメン(岐阜)
スガキヤ(愛知)
尾鷲しおラーメン モクモクしお学舎
ちゃんぽん亭総本家 彦根駅前本店
ベトコンラーメン 三條
スガキヤ ピアゴ新城店
15日目朝ラーメン(静岡)
八王子ラーメン(東京)
竹岡ラーメン(千葉)
麺処 藤笑
みんみんラーメン 本店
竹岡屋
16日目冷やし中華(宮城)
じゃじゃメン(岩手)
中華飯店 紅龍 大町本店
盛岡じゃじゃ麺 あきを。
17日目なし(青森)寺川食堂

正直なところ、やり過ぎだったと思う

正直な話、やり過ぎだったと思っている。
多くても1日2食までにとどめるべきだったとは思っている。

なぜなら、ラーメン以外のご当地グルメをすべてパスしてラーメンを食べたから。
旅先には当然ながら海鮮や郷土料理、B級グルメなど魅力的な食べ物が数多くある。しかし今回の旅では「ラーメンを食べる」という目的を優先した結果、それらをほとんど食べることなく通り過ぎることになった。

少しだけ後悔はあるが、1つの大きな目的があるのが17日間の旅のモチベーションにはなったと思う。
長距離の移動と車中泊を続ける旅では、途中で疲れや飽きが出てくることもある。しかし「次はどこのラーメンを食べるのか」という明確な目的があったことで、毎日の移動にも意味が生まれていた。

特に印象に残ったのは東北〜新潟と九州

特にラーメンが美味しかったのは、
「山形 → 福島 → 新潟」と「九州地方」だった。

思っていたよりも美味かったのは東北から新潟にかけての地域。
今回食べたご当地ラーメンの他にも有名なものがあるので、また訪れたいと思う。

例えば山形県だけでも、鳥中華や赤湯ラーメンなど複数のご当地ラーメン文化が存在している。さらに新潟県では、背脂が特徴の燕三条ラーメンと、生姜の香りが特徴の長岡ラーメンという全く違う系統のラーメンが存在する。

同じ地域でもラーメン文化が細かく分かれていることを、実際に食べ歩くことで強く実感した。

一方で九州は言わずもがなラーメン大国。
久留米ラーメン、博多ラーメン、熊本ラーメン、鹿児島ラーメンなど、どこで食べても完成度が高いと感じた。

今回は有名店ばかりを攻めたが、もっとローカル店にも行ってみたい。
九州のラーメン文化は奥が深く、同じ豚骨ラーメンでも店ごとに味が大きく違うことも多い。もし再び九州を訪れる機会があれば、地元の人が通うようなローカル店も巡ってみたいと思う。

ラーメン巡りは思ったよりも正解だった

ラーメン巡りは思ったよりも正解だった。
思った以上に地域性を感じることができた。

ラーメンの味はもちろんのこと、価格や接客スタイルなど。
例えば同じラーメンでも、地域によって価格帯が違ったり、注文方法や店の雰囲気が違ったりする。

そうした違いを体感できるのも、食べ歩き旅の面白さだと思う。
ラーメン好きとしては、ラーメンを深く知るきっかけになった旅だった。

車中泊旅で感じたこと

軽バンスクラムで7,763km走って分かったこと

今回の旅ではマツダ スクラム(令和2年式の軽バン)で16泊17日、合計7,763kmを走った。

軽バンでここまでの長距離を走るとどうなるのか。
結論から言うと走れない距離ではないが、確実に体力は削られるというのが正直な感想だ。

特に影響が大きかったのは

  • 走行音
  • 振動
  • 気温と湿度

この3つだった。

軽バンの走行音は想像以上に疲れる

長距離ドライブで一番気になったのは走行音の大きさだった。

軽バンは普通車と比べて防音性能が低く、エンジン音やロードノイズがそのまま車内に入ってくる。
高速道路はもちろん、下道でも常にエンジン音とタイヤの音を聞き続けることになる。

一日走り終える頃には「今日は耳が痛い」と感じる日が何度もあった。

運転中はそれほど気にならないが、長時間走り続けると確実に疲労として蓄積してくる。
静かな普通車に乗り慣れている人は、この差をかなり強く感じると思う。

長距離の車旅では、騒音による疲労も無視できない要素だと実感した。

シートは意外と問題にならなかった

軽バンのシートは「チープ」と言われることが多い。
確かに高級車のようなサポート性はない。

ただ、今回の旅ではそれほど大きな問題にはならなかった。
理由はシンプルで、運転姿勢をしっかり整えることだと思う。

  • シートの角度
  • ハンドル位置
  • 背中の姿勢

このあたりを意識して運転すれば、長距離でも意外と体は持つ。

今回の旅でも1日500km程度のドライブであれば、そこまで大きな負担は感じなかった。むしろ疲労の原因はシートよりも走行音や気温の変化の方が大きかったと思う。

疲労のピークは旅の中盤に来る

17日間の旅の中で、体力的に一番きつかったのは7〜8日目あたりだった。

このタイミングは、日本海側を南下して九州に上陸した頃でもある。

北海道や東北を走っていたときと比べて、九州は明らかに気温が高い。
この温度差も疲労に影響していたと思う。

それまでの長距離運転による疲れが蓄積した状態で、気温が一段階上がる。
このタイミングで一度、体力のピークが来た。

その後は四国を巡り、本州へ戻るルートになる。
太平洋側の都市部を移動する区間が増えたため、

  • 交通量の多さ
  • 渋滞
  • 信号の多さ

といった要素も加わり、1日運転した後の疲労感はかなり大きかった。

長距離車旅では距離そのものよりも気温・交通量・都市部といった環境の変化が体力に影響することを実感した。

軽バンでも長距離旅は成立する

7,763km走った結果として感じたのは軽バンでも日本一周のような長距離旅は十分可能ということだった。

もちろん快適とは言い難い部分もある。

  • 騒音
  • 振動
  • 湿気
  • 車中泊の寝心地

それでも軽バンには

  • 燃費の良さ
  • 車内スペースの広さ
  • 維持費の安さ

といったメリットがある。

今回の旅を通して、軽バンは実用的な旅の道具だと感じた。

そしてこの車で日本列島を一周できたこと自体が、かなり面白い体験だったと思う。

全泊車中泊は現実的だったのか

今回の日本一周では、16泊すべて車中泊で過ごした。
ホテルや宿泊施設は一度も使っていない。

車中泊で17日間も生活できるのかと聞かれると、正直なところ

快適とは言えないが、十分に現実的というのが結論になる。

実際にやってみると、車中泊の快適さを左右するのは寝具そのものよりも、外部環境の影響の方が大きかった。

車中泊場所はどう探していたか

今回の旅では、車中泊場所として主に、

  • 道の駅
  • サービスエリア(高速道路SA)

を利用していた。

長距離移動の旅では、24時間利用できるトイレがある場所が安心だからである。

ただし実際に泊まってみると、どこでも快適というわけではなかった。
国道沿いの道の駅やトラックの出入りが多いSAは夜でも騒音が続くことがあり、思ったより眠りが浅くなることもある。

そこで私は、大型車エリアから離れた場所や駐車場の端など、比較的静かな場所を選ぶようにしていた。車中泊場所は、立地だけでなく駐車する位置も重要だと感じた。

寝心地は思っていたより悪くない

今回の旅では、特別な車中泊ベッドなどは用意していない。

使ったのは

  • キャンプ用マット
  • タオルケット

だけだった。

寝袋も持って行っていたが、この時期は気温が高かったため使わずにタオルケットのみで眠ることが多かった。

個人的な感覚としては快適とは言えないが、決して悪くはないというレベルだった。疲れている日はしっかり熟睡できることも多く、睡眠そのものに大きな問題はなかったと思う。むしろ車内の寝心地よりも、外部の環境音の方が睡眠に影響することが多かった。

熟睡できない原因は外部環境

車中泊で眠れない原因の多くは、車の中ではなく外にある。

例えば道の駅では

  • 夜遅くまで集まって騒いでいるグループ
  • 駐車場に停まっている大型トラックのアイドリング音
  • 近くの国道や高速道路の走行音

といった音が気になることがある。

特にトラックのアイドリング音は想像以上に大きく、駐車場所によってはかなり気になる。

道の駅は車中泊の定番スポットではあるが、場所によって環境は大きく違う。
静かな場所もあれば、夜でもかなり騒がしい場所もある。

このあたりは実際に泊まってみないと分からない部分だった。

スマホや機器の充電はどうしていたか

この旅ではポータブル電源を持参して電源を確保していた。

昼間の移動中は車のシガーソケットからPD充電でポータブル電源を充電し、夜はそのポータブル電源からスマートフォンやパソコンを充電するという運用である。

スマートフォン程度の電子機器だけであれば、シガーソケットからの充電だけでも十分対応できただろう。

しかし、今回は旅の途中で毎日ラーメンの食べ歩きブログを更新していたため、パソコンの電源が必要だった。

結果として、ポータブル電源はこの旅の必須装備の一つだったと言える。

旅中のゴミはどう処理していたか

車中泊旅ではゴミは溜めないことが基本である。

道の駅には基本的にゴミ箱が設置されていないため、そこで処分することはできない。高速道路のサービスエリアにはゴミ箱がある場合もあるが、大量のゴミを捨てるのはマナー違反だと私は思っている。

私の場合は、コンビニやスーパーで買い物をした際にその場でゴミを処理するようにしていた。

なお今回の旅では食事のほとんどをラーメン店で済ませていたため、車内で食事をする機会が少なく、結果的に車内ゴミが増えることもあまりなかった。こまめな処理が旅を快適にする。

トイレはほぼ問題なし

車中泊を考えるときに気になるのがトイレだと思う。
この点については、道の駅やサービスエリアを利用する限り問題はほとんどなかった。
多くの施設は24時間利用でき、清潔に保たれているところも多い。

ただし少し不便だったのは、雨の日の移動だった。
大雨の夜にトイレへ行くときは

  • 傘を差す
  • 車から歩く
  • 濡れたまま戻る

という動きになる。

今回の旅では大雨だったが二晩のみだったが、このときはトイレに行くのが少し面倒だった。それ以外の日は天候にも恵まれ、大きな問題はなかった。

洗濯はコインランドリーを利用

長期の車旅では、洗濯の問題も出てくる。

今回は 3〜4日に1回のペースでコインランドリーを利用した。
料金は1回500円〜1000円程度。
思っていたよりも安くはないが、長期旅では必要な出費だと思う。

実は出発前に「4日以上洗濯しないと車内で匂いが出てくる」という情報を聞いていた。
そのため今回の旅では、匂いが出る前に洗濯することを意識していた。
このルールを守っていたおかげで、衣類の問題は特に起きなかった。

お風呂は温泉かスーパー銭湯

車中泊旅では、毎日お風呂に入るのは難しい。
今回の旅でも 2日に1回くらいのペースで温泉やスーパー銭湯を利用した。
料金は700円〜1000円程度。

地域の銭湯はもっと安いことも多いが、今回の旅ではスーパー銭湯を選ぶことが多かった。

理由はリラックススペースがあるからだ。
長距離運転のあとにお風呂へ入り、そのまま休憩スペースで少し体を休める。
この時間は旅の疲れを落とす意味でもかなり重要だった。

結果として「少し高くてもスーパー銭湯の方が満足度は高い」と感じることが多かった。

車中泊は旅の自由度を大きく広げる

17日間の車中泊生活を終えて感じたのは、車中泊はかなり現実的な旅のスタイルだということだった。もちろんホテルのような快適さはない。

しかし車中泊には

  • 宿泊費がほとんどかからない
  • 行きたい場所まで自由に移動できる
  • スケジュールを柔軟に変更できる

という大きなメリットがある。

今回の日本一周でも、もし宿泊をホテルにしていたら、ここまで自由な旅にはならなかったと思う。車中泊は多少の不便さはあるが、それ以上に旅の自由度を大きく広げてくれるスタイルだと感じた。

軽バン日本一周を計画する人へのアドバイス

今回の旅では、軽バン1台で16泊17日・7,763kmを走った。
実際にやってみて分かったことも多く、これから日本一周の車旅を考えている人に伝えたいこともいくつかある。

ここでは、今回の経験をもとに軽バンで日本一周をする際に意識しておきたいポイントをまとめてみる。

一気に回るなら2週間、難しければ分割という方法もある

今回の旅は16泊17日の日程だった。

実際に走り終えて感じたのは、日本一周そのものはこのくらいの日数でも十分可能だということだった。
ただし、会社員にとって2週間以上の連続した休暇を取るのは現実的ではない場合も多いと思う。

もし一気に日本一周をするのであれば、目安としては2週間前後がひとつの基準になるだろう。
今回の旅程でも、群馬で開催されていたラリーモントレーを観戦するために1日ほぼその場所に滞在している。
この日程を削れば、その分だけ旅程を短縮することも可能だった。

さらに今回は基本的に下道を中心に移動していた。
高速道路をもっと活用すれば、移動時間を短縮することもできると思う。

とはいえ、まとまった休みを確保するのが難しい場合も多い。
その場合は旅を分割する方法も現実的だと思う。

例えば

  • ゴールデンウィーク
  • お盆休み

といった長期連休を使い、数回に分けて日本を一周する方法だ。

例えば

  • 北海道
  • 東北・北陸(日本海側)
  • 中国・九州
  • 中国・四国
  • 近畿・東海
  • 東海・関東
  • 関東・東北(太平洋側)

といった形でエリアごとに区切れば、無理のない旅程を作ることができる。

時間は少しかかるが、数年かけて日本を一周するというスタイルも十分に現実的だと思う。
むしろその方が、それぞれの地域をゆっくり楽しめるかもしれない。

日本一周という言葉を聞くと、大きな挑戦のように感じるかもしれない。
しかし実際には、自分の生活スタイルに合わせて旅の形を調整すれば、思っているより身近な旅だと思う。

軽バンは意外と旅向きの車

軽バンというと「仕事用の車」というイメージを持つ人も多いと思う。
しかし実際に長距離を走ってみると、車旅に向いている特徴が多い車だと感じた。

例えば

  • 燃費が良い
  • 維持費が安い
  • 車内スペースが広い
  • 車中泊がしやすい

といった点だ。

今回の旅でも燃費は約19.9km/Lとかなり優秀だった。
長距離を走る日本一周では、燃費の良さはそのまま旅費に直結する。

キャンピングカーのような装備はなくても、軽バンでも十分に車旅は成立すると思う。

軽バン日本一周に必要な装備

軽バンで日本一周の車中泊旅をする場合、特別な改造車を用意する必要はないが、いくつかの装備を準備しておくと旅の快適さは大きく変わると思う。

寝具

まず重要なのは寝具である。長期間の車中泊では睡眠の質が旅のコンディションを左右するため、マットや寝袋などの寝具は妥協しないほうが良いだろう。私の場合はフラットにした荷室にマットを敷いて寝る形にしていたが、それでも連日車中泊を続けると体への負担はそれなりに感じた。

モバイルバッテリー or ポータブル電源

次に重要なのが電源関連の装備である。スマートフォンだけであれば車のシガーソケットからの充電でも対応できるが、パソコンやカメラなどの電子機器を使う場合はポータブル電源があると安心である。今回の旅では毎日ブログを更新していたため、パソコンの充電用としてポータブル電源は欠かせない装備だった。

睡眠補助アイテム

また意外と役に立つのが耳栓などの睡眠補助アイテムである。道の駅やサービスエリアでの車中泊は便利だが、夜間でもトラックの出入りがあり騒音が気になることがある。こうした細かな装備があるだけでも、長期の車中泊旅はかなり快適になる。旅を続けながら少しずつ装備を整えていくのも、車中泊旅の楽しさの一つだろう。

旅のルート設計はかなり重要

日本一周というと、ただ日本列島を一周すればいいように感じるかもしれない。

しかし実際には「どの地域から回るのか」「どこでフェリーを使うのか」「都市部をどう避けるのか」といったルート設計が旅の快適さを大きく左右する。

今回の旅では

日本海側を南下

九州一周

四国横断

関西〜関東

東北

というルートを選んだ。

結果として大きな無理のないルートになり、比較的スムーズに日本一周をすることができたと思う。特に都市部は渋滞が多いため、可能であれば通過ルートを事前に考えておくと移動がかなり楽になるだろう。

旅のテーマを決めるとモチベーションが続く

今回の旅ではご当地ラーメンを食べながら日本を走るというテーマを設定していた。

その結果、17日間で46杯のラーメンを食べることになったが、旅のモチベーションとしてはかなり効果的だったと思う。

長距離の車旅では、どうしても疲れやマンネリが出てくる。
しかし「次の目的地で何をするのか」が決まっていると、移動そのものも楽しく感じられる。

神社やお寺巡りでもいいし、温泉巡りでもいい。
好きなテーマを決めて旅をすると、日本一周はより面白い旅になると思う。

まとめ|軽バン日本一周は「現実的な旅」だった

16泊17日、総走行距離7,763km。
軽バン1台だけで日本列島を一周するという旅は、出発前は少し大げさな挑戦のようにも感じていた。しかし実際に走り終えて感じたのは、日本一周という旅は思っていたよりもずっと現実的だということだった。

今回の旅で使った車は、特別なキャンピングカーではない。
仕事用としてもよく使われている、普通の軽バンである。
車内の装備もキャンプ用マットを敷いただけの簡易的な車中泊仕様だった。

それでも17日間の車旅は成立した。

もちろん楽な旅だったわけではない。
長距離運転による疲労、軽バン特有の走行音、車中泊の湿気など、快適とは言い難い場面も多かった。

それでも

  • 車で自由に移動できること
  • 宿泊費をほとんどかけずに旅ができること
  • 行き先をその場で変えられること

こうした自由度の高さは、車旅ならではの魅力だと思う。

今回の旅では、日本海側の町並みや九州の海沿いの景色、四国の山道など、日本列島の様々な風景を一度に体験することができた。
さらにラーメンをテーマにしていたことで、各地域の食文化の違いを強く感じることもできた。

結果として17日間で食べたラーメンは46杯。
少しやり過ぎだった気もするが、それも含めて今回の旅らしい思い出になっている。

日本一周という言葉を聞くと、時間もお金もかかる特別な旅のように感じるかもしれない。
しかし実際には、車と少しの時間さえあれば誰でも実現できる旅でもある。

今回の日本一周を通して感じたのは、日本列島は思っている以上に広いが遠い存在ではない、そして思っていた以上に面白いということだった。

もし「いつか日本一周をしてみたい」と思っている人がいるなら、まずは小さな旅からでもいいと思う。数日間の車旅でも、日本にはまだまだ知らない景色や食べ物がたくさんある。
軽バン1台の日本一周ラーメン旅は、そんな日本の面白さを改めて感じることができた旅だった。

もし「軽バン日本一周」や「車中泊旅」を考えているなら、この記事が計画のヒントになればうれしい。

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