九州最南端から北上し始め、まず足を運んだのは熊本。熊本ラーメンといえば、ご当地ラーメンの中でも知名度は高い部類に入るだろう。
ただし、正直なところあまり気が乗らなかった理由がある。それは熊本ラーメンにマー油(焦がしニンニク油)が使われている点である。嫌いというわけではないが、積極的に食べたいと思える味ではなかった。
しかし「本場のマー油はやはり違うのか?」という期待を胸に、熊本ラーメンの名店「黒亭」に足を運んだ。
<メニュー>
玉子入りラーメン(1030円)
替玉(160円)

まず目を引くのが、生の卵黄が2つ乗っている点である。味玉にも変更可能だが、せっかくなら珍しいものを試したいと思い、迷うことなく卵黄を選択した。
生卵をラーメンに直接トッピングするスタイルは、筆者の中ではかなり斬新である。油そばやつけ麺に卵を絡めることはあるが、このようにラーメンの中央に鎮座する卵黄は初体験だった。
スープをひと口飲んで感じたのは、「意外なほどあっさり」という印象。しかしその直後、マー油の強烈な風味が押し寄せてくる。特にニンニクの香ばしさが前面に出ており、好きな人にはたまらないだろう。一方で、苦手な筆者にはややヘビーであった。

麺は細麺よりもやや太めのストレート麺。食感はもちもちで、スープとの相性は悪くない。しかし、ここでもマー油が後追いでガツンと主張してくる構成となっている。

トッピングは、小ぶりなチャーシューが4枚、きくらげ、もやし、小ネギ、のり。もやしは九州ラーメンでは定番のようである。

正直、卵黄をいつ崩すべきか迷ったまま、最初の一杯を食べ終えてしまった。替玉を投入する際に誤って卵黄を崩してしまったのだが、これが思いがけず正解となった。

卵黄のまろやかさがマー油の刺激をうまく中和し、味が格段にまろやかになる効果があった。マー油が苦手な自分でも、気にせず食べ進められる味わいとなっていた。
「これは最初に崩しておくべきだった」と思わされた瞬間である。次回以降、マー油系ラーメンを食べる際には、生卵トッピングを必須としようと思う。
熊本ラーメンの特徴であるマー油を、良くも悪くも強く感じられる一杯であった。特に、生卵との相性が想像以上に良く、個人的には新たな発見となった。

マー油に抵抗がある人でも、生卵というひと工夫でその壁を乗り越えられるかもしれない。熊本を訪れる際には、一度は味わっておきたいラーメンである。
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<店名>
●黒亭
<住所>
●熊本県熊本市西区二本木2-1-23
<最寄り駅>
●二本木駅から249m
<駐車場>
●なし
<訪問日>
●2024年06月13日


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